生命科学・細胞・物質移動/原理と探求
細胞の大きさと物質交換の解説
細胞が大きくなるほど、内部で必要な物質を表面を通して交換することが困難になることがある。寒天正六面体の大きさ・拡散係数・観察時間を変えて物質が浸透した体積比率を比較してみてください。表面積と体積が長さに応じて異なる割合で大きくなるという幾何学的関係を確認します。
どのような原理?
小さな立方体は、表面積/体積が大きく、同じ深さの拡散でより大きな体積比に達します。浸透比は1−((a−2d)/a)³で、a≦2dなら100%です。
重要な関係
d = √(2Dt) · SA/V = 6/a
観察してみよう
- 同じ縮尺で描いた寒天正六面体断面で、緑は浸透領域、ボラはまだ到達していない中心部です。表面の6つの面で同じ深さに浸透すると仮定します。
- 一辺1cmと2cmを同じ時間・拡散係数で行い、表面積/体積と浸透比を記録します。
- 一辺だけ3・4cmに増やして比較した後、2cmで拡散係数だけ2倍に変えます。
結果を読み解く
a=2cm、浸透深さd=0.5cmのときの浸透体積比は?
残りの中心部の一辺は2−2×0.5=1cmです。浸透しない体積比率は1³/2³=1/8なので、浸透比率は87.5%です。
モデルの仮定と限界
寒天正六面体に一定の拡散係数で六面から均一に浸透する模型です。鮮明な境界とd=√(2Dt)は近似です。実際の濃度分布・細胞膜輸送・代謝・球状細胞の幾何学は省略します。断面の色面積比率と三次元浸透体積比率は異なります。